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LINEミニアプリのポイントカードは顧客管理と販促に最適!その活用方法とは

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店舗運営のデジタル化が進む中、ポイントカードや会員証にLINEミニアプリを採用し、デジタルで発行するお店が増えています。

「ポイントカードの導入で販促を強化したい!」と考える一方、

 

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)だと何がいいんだろう
・LINE公式アカウントのショップカードとは何が違うのか?

・レジと連携してればLINEじゃなくても良いのでは?

・実際にどう活用するんだろう

 

LINEミニアプリのポイントカードに対して不明な点も多いのではないでしょうか。

 

そこで、今回は、LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入した際のメリットやデメリット、活用方法と注意点をお伝えいたします。是非、ポイントカードや会員証導入の参考にしてください。

LINEミニアプリのポイントカードとは?

LINEミニアプリは、LINEのアプリ内で動作するアプリのことです。
通常のアプリと違い、新たにアプリをダウンロードせずに利用でき、運営側はLINE IDを紐づけて顧客管理に活用することができます。LINEミニアプリを利用することは簡単にできるため、レジ前などで簡単に案内することができます。お客様もすぐに利用できることから、店舗にもお客様にも負担をかけずに自然に行えます。

LINEミニアプリの詳細を知りたい方は、別ページにて解説しています。
https://hokkaido-dc.com/lineminiapp/lineminiapp_toha/

その中でも、LINE内でポイントカードを発行することができるのが、LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)です。LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)は、POSシステムとの連携をすることで、ユーザーの来店履歴や購買履歴をチェックできるほか、会員へのメッセージをセグメント配信、クーポンの配信などが行えます。

デジタル化しないとポイントカードを持ってもらえない時代に

LINEミニアプリにすると、ポイントカードや会員証がスマホで表示できるため、お客様の財布を圧迫することはありません。財布を持たずに外出する方も増えてきていますので、ポイントカードなどを持ってもらえないこともあります。あるお店では、ポイントカードを店頭で預かってました。店舗には備え付けのお客様ファイルが置いてあり、そのファイルからカードを取り出して会計時に使います。会員数が増えるにつれて簡単に探せなくなってきますので、店員も会員募集活動をしたくなくなってしまいます。

デジタル化が進んでいる店舗では、LINEミニアプリで簡単にポイントカードや会員証を表示できることはお客様も知っていますので、リアルのカードを持たせるためのハードルは年々上がっていると言えます。

また、店舗スタッフや店員の中には、「なぜ、うちのお店はデジタル化しないのか」と疑問を持つ方も出てくるでしょう。店舗スタッフのモチベーションは店舗の業績に直結します。「うちのお店は高齢のスタッフもいるからデジタル化は難しい」という意見もありますが、そろそろ見直すべきタイミングかもしれません。

ポイントカードと会員証の違い

LINEミニアプリを利用して、ポイントカードとしている場合と、会員証として利用している場合があります。
この2つのカードは似ていますが、会社の考え方は異なります。
ポイントカードの場合は、お客様への還元という気持ちと、店舗販促に利用したいという考えで作られています。
会員証・会員カードの場合は、ポイント還元は行わないのが一般的です。弊社のLINEミニアプリシステム EDWARDでは、両方のカードに対応していますが、会員証として運用される場合は、店舗のブランディングのため値引き販売をしないという場合が多くなっています。

一方で、会員集めの観点からは、ポイントカードの方がお客様にメリットがあるため、声をかけやすく会員数も伸びやすくなります。
このため、会員証としてLINEミニアプリを構築する場合は、どのように会員を集めるのか、店舗スタッフに案内してもらえるかといった点を検討してから運用することがおすすめです。

LINE公式アカウントのショップカードとの違い

LINE公式アカウント(以前のLINE@)には、お客様がポイントを貯められるショップカードという機能があります。
お客様は来店時に店舗で掲示されるQRコードを読み取ることで、ポイントを獲得できます。アプリの画面には、スタンプカードのように表示されるので、紙のスタンプカードをデジタル化するには良い機能です。

しかし、金額に応じたポイントを付けたい場合、例えば、ポイントの発行率を0.5%と定めて、「1000円購入されたお客様には、5ポイント」「2000円購入の場合は、10ポイント」といった場合はショップカードだと難しくなります。
このような場合は、金額に応じて付与するポイント数が変わってしまうため、それぞれのポイント数のQRコードを用意することが必要となってしまいます。ショップカード機能では、色々なポイント数のQRコードを作ることはできますが、現実的ではありません。金額に応じたポイントを付与するために、その都度、店舗スタッフが該当のQRコードを探すという手間が発生してしまうからです。

また、ショップカードはあくまでもスタンプカードのような機能であるため、「ポイントを使用する」という考え方がありません。例えば、1ポイント1円といったポイントカードのような運用をしたい場合はマッチしないと言えます。

ショップカードでは会員情報管理ができない

LINE公式アカウントのショップカード機能は、使い勝手の良い機能ですが、会員情報を管理してCRMを構築したい、会員の個別の来店状況を把握したいといった方には不向きです。
ショップカード機能には、全体の来店回数状況を分析する機能はありますが、個人を分析する機能はないからです。例えば、お得意様がいらっしゃった時に、その方が今まで何回来店されているかを知りたいとします。このような場合に、ショップカードでは店舗の管理画面上では知る術がありません。あくまでもショップカード全体で何名の方が利用されており、それぞれの回数で何名来ているのかがわかるという仕様になっており、個人の友だちまではわからないのです。

個人のお客様の来店状況を管理して、店舗経営に利用したい場合は、少し物足りないと感じてしまいます。このような場合は、LINEミニアプリでポイントカード(会員証、会員カード)を構築することがおすすめです。LINEミニアプリでは個人のLINE IDを取得することができます。このIDと来店情報を紐付けてデータベース化することで、それぞれのお客様の来店状況までわかるアプリを構築することができます。

紙やプラスチック製(リライト式のカードなど)のポイントカードとの違い

紙やプラスチック製のカードでは、会員情報や購買情報を取得した後は手作業での入力が必要だったため、顧客管理が大変でした。
しかし、LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を使えば、LINE公式アカウントと連動した顧客情報の取得、POSレジと連動した購買情報との紐づけなどが簡単に行えます。取得した顧客情報や購買情報から、販促施策を打ち出すことも可能です。
また、紙やプラスチック製のカードでは印刷するのにコストかかり、顧客自身も紛失や忘れの心配があります。
一方で、LINEミニアプリには初期費用やランニングコストがかかりますが、顧客情報と購買情報が紐づく点、スタッフの手間や印刷コスト、顧客側の紛失などのリスクを考えれば、十分にコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

ポイントカードとPOSレジについて

ポイントカードを利用する際には、POSレジと一緒に利用できるポイントカードが便利です。これは、購入された金額を入力することによりポイントを付与することができることや、ポイントを使用する際にもスムーズに入力することができるためです。また、購入した情報と会員の情報が紐づくことにより、会員の購入状況を分析できるようにもなります。どのようなことが分析できるのかは各レジの機能によります。

・POSレジとは?
「Point of Sale」(販売時点情報管理)ができるレジという意味になります。その時にどのような商品がどのような会計手段で売れており、随時分析できるレジになります。具体的には商品を単品で分析したり在庫管理に役立てたいというニーズに応えることができるものが多いです。このように販売情報を取り扱うのがPOSレジであるため、会員管理が必ず含まれているものではありません。

・windows PCのPOSレジとは?
POSレジは商品情報や会員情報を入力するため、多くの入力形式に対応することが必要となります。このため、windowsを搭載したPCベースのレジ端末が開発されました。

・タブレットPOSレジとは?
より安価で簡単に利用できるレジとして、i Padなどのタブレットにアプリをインストールすることで使えるレジがタブレットPOSレジになります。拡張性に優れているものが多く、高性能多機能POSレジとして「スマレジ」が有名です。

ポイントカードとPOSレジ連携、LINE連携での違い

それでは、ポイントカードをPOSレジ・LINEと連携することでどう変わるのでしょうか。
下記の順で見ていきましょう。

  1. POSレジ・LINEと連携していない場合
  2. POSレジと連携している場合
  3. POSレジ・LINEと連携している場合

1.POSレジ・LINEと連携していない場合

まずは、ポイントカードがPOSレジともLINEとも連携していない場合です。
顧客情報と購入情報が紐づいていないため、レジとポイントシステムが分かれた運用となっています。
そのため、店舗側は両方に入力するという作業が必要となり、ヒューマンエラーのリスクが上がってしまいます。
また、その後の販促施策もスムーズに行えず、ユーザー側も忘れや紛失のリスクが高くなるでしょう。

2.POSレジと連携している場合

この場合、ポイントカードとPOSレジが連携しているため、レジでの会計入力と同時にポイントが付与できます。
一度の入力で済むため、スタッフの負担やミスのリスクが減るでしょう。
また、購入履歴からの分析が可能となり、販促施策を打ち出せます。
しかし、リピーターを増やすための施策を行おうとしてもリアルタイムに配信などができないため、有益な情報を適切なタイミングでユーザー側に届けられません。
また、紙やプラスチックのカードだと、どうしても紛失や忘れのリスクは出てくるでしょう。

3.POSレジ・LINEと連携している場合

POSレジやLINEミニアプリで取得できる会員情報と繋がっているので、顧客管理や購入履歴の管理をオンライン上で簡単に操作が可能です。
また、購入履歴を使って、LINE公式アカウントからキャンペーンや施策を届けられることで、届けたい情報を素早く届けられます。
LINEは、既にダウンロードしている人が多いアプリのため、ユーザー側で新たにアプリをダウンロードする負担がありません。その場で顧客情報を紙に書いてもらう必要や、後から入力し直す手間もかからないことも、LINE連携の強みでしょう。

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入するメリット・デメリット

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ここでは、LINEミニアプリのポイントカード機能を店舗に導入するメリットとデメリットを解説します。

メリット

まずは、LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入するメリットを見ていきましょう。

ブロック率が下がる! なんと10分の1になった事例も。

LINE公式アカウントの運用で頭が痛いのは、友だちを集めてもブロックされてしまうことです。公式アカウントだけを運用していると、ブロック率は40%近くになってしまうことあります。

しかし、LINEミニアプリでポイントカードや会員証を利用している場合は、お店の会員証であることが意識されるため、ブロック率がかなり下がる事例が増えています。以前は20%近くブロックされていたが、今は2%というところもあります。

「なぜLINEミニアプリにするとブロック率が下がるのか?」
これは、そもそも普通は友だちになっていない人が「ポイント会員なら」という気持ちで利用してくれているという点が大きく影響しています。LINEの友だちになってくださいと声をかけるのと、ポイントカードや会員証を持ってくださいと声をかけるのは全く違うということです。

情報管理がスムーズになる

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)なら、ユーザー情報はオンライン上に登録されます。
先述した紙やプラスチック製のカードで発生する業務負荷を減らし、購入履歴の管理やポイント付与もスムーズに行えます。その後の販促施策に大きく役立つでしょう。

ユーザーの分析が可能になる

POSレジとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を連携することで、顧客情報と購入履歴を紐づけることが可能です。
購入履歴から購入内容、購入時期、購入頻度などが分析でき、LINEIDから顧客情報の取得が可能です。
ユーザーの属性に合わせてクーポンを配布したり、新商品を告知やキャンペーンでポイントを付与したりといった販売施策を素早く行えます。

案内を効率化できる

先に述べた通り、POSレジとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を紐づけることで、販売促進などのメッセージが簡単に出せます。
従来のDMの場合は、郵送料やDM作成コスト、作成の手間などがかかるため、簡単には出せませんでした。しかし、LINEと連動することで簡単かつ低コストで素早く配信できます。
また、リピーターだけに集中的に出していくこともでき、販売促進費を最適化して使えます。同じ額の販売促進費であっても、LINEを利用して最適化した使い方をしていく企業と、従来型のDMやすべてのお客様に一律のメッセージを送るような企業では、得られる効果に差が出てくるでしょう。

ユーザーの利便性が向上する

紙やプラスチックの会員証では、財布がかさばる、忘れるなどユーザーの利便性が低い傾向にありました。しかし、LINEの中にポイントカードをまとめられることで、この課題を解消できます。
さらに、店舗からのキャンペーンやクーポンなどの有益な情報を得られやすくなり、ユーザー満足度の向上に役立つでしょう。

構築費用を抑えられる

LINEミニアプリは、既にあるパーツを組み合わせるだけで開発できる「パッケージ型」という開発手法があります。これを利用することで、構築費用をぐっと抑えられます。
例えば、一般的な店舗アプリを一から作ると約2〜300万円の費用がかかりますが、パッケージ型のLINEミニアプリなら数万〜数十万円程度での作成が可能です。

デメリット

メリットの多いLINEミニアプリのポイントカードですが、導入にあたっては以下の2つのデメリットもあります。

LINEを使用していないユーザーにはリーチできない

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)は、LINEを使っていなければ使えません。そのため、LINEを既に使用しているユーザーにはリーチしやすいのですが、LINEを使っていないユーザーには活用できないことがデメリットです。

一定のコストがかかる

POSレジとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を運用するためには、初期費用と月額費用がかかります。印刷コストなどと比べればぐっと抑えられるとはいえ、コストがゼロになるわけではないことに注意しましょう。

LINEミニアプリのポイントカード機能の導入には、上記のようなメリット・デメリットがあります。

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)の活用シーン・活用方法

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LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)が店舗でどのように利用されるのか、活用シーンや活用方法をご紹介します。

POSレジとの連携

レジのPOSシステムとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を連動させることで、顧客データや購買履歴を紐づけられ、ユーザーそれぞれにパーソナライズしたマーケティング戦略に活かせます。

販売促進施策への活用

ポイントカードに来店情報や購買履歴が蓄積されれば、リピート率を高めるための施策にも活用できます。ある商品やサービスと親和性が高そうなユーザーに情報を配信したり、しばらく来店のないユーザーに対して割引クーポンを配信したりして、リピート率を高められるでしょう。

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)をうまく活用することで、顧客管理の効率化と販促施策の促進が可能です。

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入する際の注意点

POSレジとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入する際に注意すべき点を解説します。

導入サポートが充実したサービスを選ぶ

POSレジとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入する際には、サポートが充実したサービスを選びましょう。デジタル会員証の導入では、紙やプラスチックの会員証と比べてわからないことが出てくるケースも多く見られます。その際にすぐ聞けるよう、サポートが充実したサービスを選ぶのがポイントです。

スムーズに移行が可能かどうかチェックする

既に紙やプラスチックの会員証を発行している場合、どのように移行するかシミュレーションし、スムーズに移行できるかどうかチェックしましょう。特に、既にPOSシステムと連動させている場合、どのように移行するのかはっきりさせておかなくてはなりません。
POSレジとLINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を導入する場合は、上記の点に注意しましょう。

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)の導入には
「LINE連携システムEDWARD(エドワード)」の活用がおすすめ

LINEミニアプリを活用したデジタル会員証機能の利用を検討してる方へ向けて、LINE連携システムEDWARD(エドワード)についてご紹介します。

サービス概要

EDWARD(エドワード)は小売業向けのデジタル会員証で、自店舗の独自画像を使ったデジタル会員証をLINEミニアプリで発行できます。
POSレジとの連携あり・なしが選べますが、POSレジシステムと連携することで、顧客情報とPOSデータを連動した顧客管理や施策が行えます。

導入のメリット

LINEミニアプリの会員証を利用するため、LINEユーザーにとっては導入のハードルが低く、余計な手間と時間がかからないのが最大のメリットです。
また、POSレジと連携した顧客情報や購買情報の分析機能などが充実しており、パーソナライズ性の高い施策を打ち出せます。さらに、最初からサポートがつくため安心して導入できます。
LINE連携システムEDWARD(エドワード)をさらに詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

https://hokkaido-dc.com/digital/edward/

まとめ

LINEミニアプリのポイントカード(デジタル会員証)を使えば、顧客管理や購入情報との紐づけが簡単に行えます。紙やプラスチックのカードのように、紛失や忘れの心配もありません。

「LINE連携システムEDWARD(エドワード)」では、自店舗の独自画像を使ったデジタル会員証を発行できるほか、導入サポートも充実しています。LINEミニアプリによるポイントカード発行をお考えの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。