北海道デジタル&コンサルティング(株)

LINEでチャットボットを作ろう!

スマートフォンアプリとして、多くの方に利用されているLINE。
 メッセージを通して色々な情報を引き出すことや宅配便の再配達を依頼するといった機能を盛り込むこともできるようになってきました。このようなシステムはチャットを通してやり取りをするためチャットボットと言われます。
 当コンテンツでは、このようなチャットボットを構築するためにどのような方法があるのか、料金はいくらくらいか、どのような事例があるのかなどをまとめています。

1.LINEでチャットボットを作るために必要なシステム

LINEでチャットボットを作るためには、LINE公式アカウントが必要になります。LINE公式アカウントはLINE@(ラインアット)と2019年春に統合されました。
この際に、料金体系が変更となり、チャットボットなど別のシステムと繋げるためのAPIという仕組みがフリープランから利用できるようになりました!

LINE公式アカウントにはWebhookという仕組みがあり、この仕組みによりLINEに送信されたメッセージを指定したサーバーに送信することができます。送信された内容によって、メッセージを返信することでチャットボットが構築できます。この際のメッセージ返信にAPIという仕組みを利用します。LINE公式アカウントでは、このようなWebhookやAPIについての利用方法が広く公開されており、誰でも内容を見ることができます。

ポイント(1) Webhookとは?
LINE公式アカウントに何らかのイベントが起こった場合に、別のサービスを行っているサーバーへデータを送信する(通知する)ことをwebhookと言います。
イベントっていうのは、「友だちに追加された」「ブロックされた」「メッセージを受信した」といったことを指しています。
このようなイベントが起こったことを、チャットボットのサーバーに通知してくれるのがwebhookです。具体的にはチャットボットサーバーに、POST送信として通知されます。

ポイント(2) Messaging APIを通して返信する
LINE公式アカウントには、メッセージを送信するAPIが用意されています。Messaging APIと呼ばれるサービスです。
LINE公式アカウントで発行できるアクセストークンと、Webhookで送信されるuserIDを利用することでメッセージを返信することができます。

上記のMessagingAPIを利用するためには、LINE公式アカウントの設定画面からBot用の設定をします。下の画面の様に「応答モード」と「webhook」を設定することが必要になります。

またwebhookの送信先サーバーの設定は、開発者用のLINE Developersを利用します。

2.チャットボットの料金

LINE公式アカウントのWebhookやMessagingAPIは以前は高額なプランでしか利用できませんしたが、現在ではフリープランから利用できます。LINEを利用して自由にチャットボットを作って欲しいというLINE㈱の意気込みが感じられますね。 ただし、LINE公式アカウントのフリープランでは、月に送信できるメッセージが1000通までとなっており実運用するには物足りない状況です。このため、有料のプラン(5,000~15,000円)を契約することがお勧めです。 また、webhookとAPIだけではチャットボットにはなりません。返信する内容などを処理して特定のユーザーに送信するシステムが必要となります。このようなシステムがチャットボットシステムとなり、各社で色々なシステムが提供されています。それぞれ初期構築費用は、構築するシステムにより様々ですが、チャットボットの月額利用料金は次のような価格帯になっています。

月額基本料金 50,000円~

LINE㈱が提供しているAIを利用したチャットボットシステムです。LINE WORKS、Facebook、Webチャット等にも連携できます。さらに、英語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語といった多言語にも対応できます。

※当社はパートナーとして当サービスを取り扱っています。

月額基本料金 0~38,000円

当社、北海道デジタル&コンサルティング㈱が提供しているチャットボット。オプションを選択することで、ボタン式のチャットボットから、AIを利用した高度なチャットボットまでを構築できます。中小企業向けに安価に提供できるソフトウエアとして構築されているため簡単なチャットボットなら無料から始めることができます。

月額基本料金 9,800円~

チャットプラス㈱が提供しているチャットボット。LINEとの連携がメインではなく、WEBページへ設置してオペレーターとやり取りする機能を主体としています。このオペレーターとの代りにチャットボットを構築することができます。

※当社ではこちらのチャットボットの販売も行っています。

3.チャットボットの構築事例

LINEで動いているチャットボットは各社でサービスが提供されていますので、すでにご覧になっているチャットボットも多いのではないでしょうか。ここに弊社で公開しているチャットボットも含めて、事例・デモ・サンプルとして掲載します。

(1)ヤマト運輸のチャットボット 友だちになるリンク
ヤマト運輸のLINEでは、宅急便のお届け通知や再配達の依頼ができます。ちなみに、「〇〇ニャ」と語尾に付けると、チャットボットもネコのように返してくれます。

(2)JR東日本のチャットボット 友だちになるリンク
こちらのチャットボットでは、JRの運行情報や落としものの申請などを行うことができます。

(3)北海道箱根牧場のチャットボット 詳しくはこちら
観光牧場を営む北海道箱根牧場では、LINE公式アカウントに登録すると来場アンケートを実施した後に抽選でソフトクリームが当たるアンケートを行っています。

(4)洋菓子販売店のチャットボット(デモ) 友だちになるリンク
LINEでケーキの予約や注文とキャッシュレス決済ができるチャットボットのデモアカウントです。
店舗でLINEを自社独自アプリとして活用することをイメージして構築しています。

4.無料で始めるLINEチャットボット

LINE連携チャットボット EDWARDでは、キーワード応答とリッチメニュー変更機能を実装しています。この機能により、特定のメッセージが送信されたときに、リッチメニューを変更することができます。

例えば、「ポイント発行について」というメニューがタップされたときに、ポイント発行のFAQを記載したリッチメニューを表示させ、メニューで聞きたい項目をタップすると、自動で質問に応答させることができます。

EDWARDのキーワード応答の設定画面

リッチメニューを変更できることで、利用される方が気になる内容にたどり着きやすくなります。掘り下げたメニューから気になる質問をタップしてもらい、それぞれの内容に対する応答を表示できます。このようなメニューを変化させることで簡単なチャットボットを無料で作成できます。

LINE連携システム EDWARDでは、横に吹き出しや画像が並ぶカルーセルタイプのメッセージやボタン、タップするメッセージを送信できる画像も利用できます。こちらの機能は有料になりますが、月額5000円で利用できます。応答するメッセージにボタンを表示させることで、もっと複雑なチャットボットを構築できます。

5.チャットボットの作り方

LINE公式アカウントのキーワード応答設定

LINEでチャットボットを作る際には「応答メッセージ」を利用することがお勧めです。

左の画面は、LINE公式アカウントの応答メッセージ作成画面です。キーワードに設定した内容を受信すると自動的に登録されているメッセージが送信されます。

LINE連携チャットボットシステム EDWARD(エドワード)

LINE公式アカウントの機能を拡張して、チャットボットやポイントカードシステムなどを構築できます。
お客様と新しい購買体験を実現できるモバイルオーダー(チャットコマース)も
クレジットカードやLINEPAYと連携して構築できます。
中小企業向けに安価な価格で導入できるLINE連携チャットボットです。