北海道デジタル&コンサルティング(株)

LINEミニアプリ導入事例 子供服 小売 株式会社べべ

紙のスタンプカードからLINEミニアプリの会員証に移行し、
会員購買率が10ポイントアップ!

株式会社べべ  (右から)営業部 執行役員 水戸伸一様、営業部1課 赤鹿大熙様、コーポレート部情報システム課 平石桃様、コーポレート部情報システム課 マネージャー 坂井明弘様、

─ 御社はどのようなサービスを提供していますか? 

百貨店 BeBe様の店舗店内写真

弊社は1971年に創業した子供服飾用品の企画・製造・販売までを一貫して行っている会社です。
百貨店への出店が中心となっており、現在の店舗数は全国合わせて72店舗です。
全国各地に店舗展開をしていますが東京や大阪など大都市圏に多くの店舗があります。
百貨店以外にもショッピングセンター、アウトレット、インターネットのECサイトといった販路があります。

百貨店 BeBe様の店舗店内写真

── LINEミニアプリ EDWARD(デジタル会員証)をいつから利用されていますか?

2023年8月に導入を決め、同年10月頃から実際の運用を開始しました。主に百貨店の店舗で発行しているBeBeメンバーズカードとしてEDWARDのデジタル会員証を利用しています。
LINE公式アカウントの機能を拡張してLINEミニアプリとクラウド型POSレジであるスマレジ(注1)をEDWARDにより連携して利用しています。具体的には、売上と連携した会員管理と購買行動の分析という用途で活用しています。

(注1)スマレジとは
iPadを利用したPOSレジであり、データベースにクラウドを採用しているため、各店舗の情報を即座に集約することができます。また、アプリのバージョンアップなどもクラウド経由で行えるため、多くの機能が提供されています。特にAPIを活用してEDWARDなどの他のシステムと連携できる機能は多くのユーザーが利用しています。

── 導入前はどのような課題がありましたか?

お客様の購買行動の分析ができていない点が課題でした。弊社ではBeBeメンバーズカードという紙のカードを運用していました。購入金額に応じて紙のカードにスタンプを押印し、その個数に応じて会員向けに特典をプレゼントするという内容で、約40年の長きに渡り会員管理を行っていました。
お客様の年齢層に関係なく、ご購入の際に紙の会員カードを提示してもらう方法が使いやすいだろうと考えていたことが長く続いた理由だと思います。
ただし、購入金額に応じたスタンプの押印だけでは、購買行動の分析という点においては情報が少なすぎて正確に把握できないことが課題として挙がりました。

そのような中、アパレル業界でもデジタル化の動きが出てきたこともあり、弊社内でも紙の会員カードを廃止し、デジタルによる会員管理に移行することを検討することとなりました。

── その中でも、EDWARD(デジタル会員証)を選んだ決め手はなんですか?

いくつかのシステムと比較検討する中で、スマレジに対して売上と連携した会員管理を行いたいという要望を出したところ、EDWARDを紹介してもらいました。

スマレジとEDWARDの連携において実績が多数あるということと、サポート面がとにかく優れていると薦めていただき導入の検討に入りました。
最も重要な決め手は、EDWARDは短期間での導入が可能であり、かつ、システムが確実に動くという点でした。
またEDWARDはISMS・情報セキュリティの国際規格であるISO27001(注1)を取得しており、この点は会社の上層部が納得する安心材料となりました。弊社の店舗では百貨店と会員情報をやり取りする必要があるため、情報セキュリティは重要な論点となっていました。
さらには運用サポートがとても充実していて安心感を得たことと、初期導入費と月額費が他社と比べて安価であるという点もかなり好材料となりました。

(注2)ISO27001とは
ISO/IEC 27001は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格です。
情報の機密性・完全性・可用性の3つをバランスよくマネジメントし、情報を有効活用するための基準などに適合している組織を第三者の機関が審査し認証する規格となっています。

── EDWARD(デジタル会員証)をどのような用途で利用していますか?

売上と連携した会員管理と、購買行動の分析という用途で活用しています。
EDWARDの導入により、紙のメンバーズカードをデジタル化することができました。メンバーズカードがLINE公式アカウントと繋がることで、情報の配信も簡単にできるようになりました。また、会員の購買行動がデータ化されて分析が行えるようになりました。

導入検討の当初はネイティブアプリも検討していました。しかし、ネイティブアプリは、アプリのダウンロードや登録のサポートなど業務が増えてしまうことが懸念されました。店舗スタッフの立場で考えると、このような業務に負荷がかかってしまうのは避けたいと考えました。

また、ネイティブアプリは開発にかかるコストも跳ね上がってしまうという点が課題だったので、EDWARDは導入費用が安価である点も評価できました。

── EDWARD(デジタル会員証)導入時に課題に感じた点はありますか?

2023年度中にデジタル化に移行するということが会社の方針でした。そのような中で一番懸念されたのは、スマレジと連携する会員管理システムが問題なく動作するのかという点でした。また、期限が迫る中でスピード感を持って導入できるのかという点も課題に感じたところです。

他にも連携するシステムが稼働するのかは凄く不安でした。例えば、スマレジとEDWARD間のデータ連携がうまくいくのか、売上データにEDWARDが設定した会員コードが問題なく反映されるのかなどです。
結果的に本稼動して実際に売上データを受け取ってみると、問題なく売上データに会員情報が反映されていました。このデータを見た時、一気に不安が安心に変わりました。

また社内の営業担当や店舗スタッフが問題なく活用できるかという点も課題でした。

このためシステム構築完了時に、運用に関係するメンバーに集まってもらい、2日間で延べ100人に対して講習会を実施しました。この講習会でも不安がありました。講習会においてシステムの第1印象が悪ければ、「これを使うのって難しいよね」という雰囲気になってしまいます。否定的な雰囲気が広まると、システムの利用が進まなく効果を発揮するまでが遅くなります。講習会で良い印象を持ってもらうという点については特に気を遣いました。

北海道デジタル&コンサルティング担当者様に協力頂き、EDWARDがいかに簡単であるかという点を強く意識して講習会を実施したところ、初めてシステムを触る参加者の恐怖心を取り除く事に成功。おかげでシステム導入における最大の課題をクリアできたと感じました。

── EDWARD(デジタル会員証)を導入して成果を感じるポイントを教えてください。

来店された会員の購買行動が把握できるようになりました。

弊社の場合、イベントなどを行っていない通常時における会員購買率(購買されたお客様の中の会員の割合)が、大体19%台であるということが把握できました。これは紙のスタンプカードではわからない情報です。
システム導入後に色々なイベントを実施しましたが、それぞれのイベントで会員購買率を分析しています。2024年の4〜5月に開催したノベルティフェアは、期間中の会員購買率が約30%でした。通常時に比べて10ポイントも購買率が上がっていることが分かりました。

それ以外には、新規会員獲得キャンペーンを開催した際には、大体32〜33%に上がりました。このキャンペーンは、新規入会していただくと1,000円のクーポンが獲得できるというものです。

別な施策としてはポイントアップキャンペーンも実施しました。この時の会員購買率は28〜29%ぐらいでした。ポイントアップキャンペーンは、期間中の購入額に応じてポイントが3倍になるというものです。上記の通り、施策の実施後にその結果と効果が把握できるようになったのは大きな成果と考えています。

次に情報発信における効果も実感できました。

LINEミニアプリ導入前のアナログでの会員登録者数は約3万2000人でした。この会員にはメルマガで情報を発信していました。しかし3万2000人の会員にメールを一斉配信しても、約2,000人しか届かず、3万人には到達していないという状況でした。

一方で、LINEミニアプリのデジタル会員に切り替えてくれた会員は2万人で、
会員数だけで見るとメルマガの頃よりも1万2000人減っていることになります。しかし、この2万人には全員にLINEアプリにメッセージを届けることができ、メルマガ配信の2000人と比べると約10倍になったことになります。また、LINEミニアプリはブロック率も3.6%と大変少なくなっており、情報をしっかりと届けることができています。

このように会員購買率を把握でき、情報発信もできるようになった点が一番大きな効果と考えています。

── EDWARD(デジタル会員証)のご利用についての満足度を教えてください。

満足度を数値で言うならば、期待値を込めてあと少しで100%と言うところでしょうか。

今でもサポートについては十分満足をしていますが、自分たちがやりたいことを明確にして、もっと高次元で相談できるようになりたいと思っています。新たな要望に対しても継続して柔軟かつきめ細かいサポートをしていただけることを期待しています。

LINE公式アカウントと連携するパッケージがいくつかある中で、EDWARDは他のパッケージと大きく違いかなり細かい部分の作り込みができていて、とても速いスピードで現場の意見を反映してくれていると感じています。

これまでかなりの数の希望や要望などを伝えることがありましたが、凄く早く対応してくれました。また、改善点の洗い出しや改善方法のサポート、その後の成果確認まで、手厚くアドバイスや相談に乗っていただき助かっています。

 

── EDWARD(デジタル会員証)を使ってやっていきたいことはなんですか?

導入して半年経過した中で、見えてくる課題が導入当初から変化していると感じています。
例えば今後対応したいことのひとつに、リッチメニューの改善を考えています。

新作紹介やキャンペーンなどのお知らせを、メッセージ配信だけに頼るのではなく、リッチメニューに画像付きで設置することで、より見やすいLINEアカウントにすることと同時に、メッセージ配信数の削減にもつなげたいと考えております。

次にアナログ会員からの切り替えにおいて店舗間の差を縮めたいと考えています。

デジタル会員化に切り替えた時に、店舗によっては凄く積極的に推進する店と、推進がなかなか進まない店舗があり、温度差を感じることがありました。
郵送するDMに慣れている会員もおり、デジタル化を進めることにより会員が離れてしまうのではないかという不安感もあるようです。このような不安を払拭するためにもっとやれることがないか検討していきたいと考えています。

最後にLINE ミニアプリのデジタル会員とInstagram(インスタ)をはじめとするSNSの使い分けです。

SNSを使っていないデジタル会員に対してはどのような内容を配信すべきかについて、今後は全社的に検討していく必要があると考えています。現在は社内の担当部署が完全に分かれてしまっているため、配信する内容と手段をどうするのが良いか検討が必要で、効果的な情報発信する面で大きな課題と感じています。

── EDWARD(デジタル会員証)は、どのような会社におすすめでしょうか。

顧客のデジタル会員化を考えているショッピングセンター、アウトレットモール、百貨店、飲食店でも使いやすいのではないかと思います。

LINE公式アカウントとEDWARDの連携は、顧客情報を集める際のハードルが低いので、幅広いお客様に使っていただけるようになるのではないでしょうか。

弊社ではまだ展開はしていないのですが、EDWARDはECサイトにも繋げやすい(注3)と説明を受けているので、店舗とECサイトとの間でのポイント連携など、本当に面白いことができるなと感じています。

(注3)ECサイトにも繋げやすい makeshop連携
EDWARDを介して、スマレジとGMOメイクショップのECカートであるmakeshopを連携することができます。これにより、店舗に来店されたお客様は貯まったポイントをECサイトでも利用できることとなります。

詳しくはこちらの画像をクリックしてください。