POSレジの選び方、オススメのPOSレジ比較
当ページでは、小売業などの店舗で利用するPOSレジシステムの基本から、最適な選択方法までを詳細に解説し、おすすめのクラウドPOSレジシステムを掲載します。 主要なクラウドPOSレジである「スマレジ」「SquareリテールPOSレジ」「Airレジ」「Shopify POS」「CASHIER(キャッシャー)」を比較しています。クラウドPOSと従来のPOSレジは大きく変化しており、これから導入する場合はクラウドPOSレジがオススメです。
<目次>
1.POSレジとは
2.クラウドPOSレジと従来のPOSレジの違い
3.POSレジの選び方
4.主要なクラウドPOSレジの比較
(1)スマレジ
(2)SquareリテールPOSレジ
(3)Airレジ
(4)Shopify POS
(5)CASHIER(キャッシャー)
まとめ
1.POSレジとは
POSレジ(Point of Saleレジスター)とは、販売時点情報管理システムのことで、販売時の取引を処理し記録するために使用されます。このPOSレジシステムは、販売データを詳細に記録し、「いつ」「誰が」「何を」「いくつ」「いくらで」購入したかを蓄積します。この販売データを活用することで、詳細な売上分析や在庫管理、顧客や会員データの収集といった多くの機能を実現できます。POSレジは、初期の現金レジスターから進化し、タッチスクリーン操作、多機能性、クレジットカードや電子マネーによるキャッシュレス決済対応など、デジタル化された多様な機能を備えています。
2.クラウドPOSレジと従来のPOSレジの違い
従来のPOSレジとクラウドPOSレジの主な違いは、データの保存と処理方法にあります。従来型のPOSシステムでは、データはローカルのサーバーまたはレジスター本体に保存され、オフラインでの操作が中心です。要するに実店舗に設置した機器上で機能が実現されていました。これに対し、クラウドPOSレジでは、データがクラウドサーバーに保存され、インターネットを介していつでもどこからでもアクセスできるため、リアルタイムでの売上データの分析や在庫の確認が可能になります。クラウドPOSの利点は、迅速なセットアップ、低コスト、高い拡張性、そして遠隔からの管理能力です。一方で、インターネット接続に依存するため、接続が不安定な環境では機能に制約が生じることもあります。
POSレジを提供するメーカーにとっては、プログラムの保守などで実店舗の機器を操作する手間やコストはかなり大きなものになります。クラウドPOSレジの場合は、インターネット経由で保守を受けることも可能であり、バージョンアップなども簡単に行えます。また、店舗の重要な取引データのバックアップ体制としてもクラウドにあることで安心して業務が行える環境を整備することができます。これらのことかた当ページではクラウドPOSレジをオススメしています。
3. POSレジの選び方
POSレジを選ぶ際には、自社のニーズを明確にし、必要な機能を備えたシステムを選定することが重要です。在庫管理、売上分析、顧客や会員管理、ポイント管理など、ビジネスに必要な機能を検討し、それらが統合されたシステムを選ぶことがオススメです。また、予算に応じたコストパフォーマンスの高いシステムを選ぶことや、ユーザーフレンドリーなインターフェース、信頼性の高いサポート体制、将来のビジネス拡大や変化に柔軟に対応できるシステムの拡張性も視野に入れると良いでしょう。
これらの点から、当ページでは主要なクラウドPOSレジを次の5項目で独自に評価しています。
- 機能
主要なレジ機能、分析機能、自動釣り銭機や会計ソフトとの連携、予算やPL管理、トレーニングモード、インボイス対応などの機能が備わっているか。 - サポート
休日や夜間を含めての電話サポート、導入時の訪問サポートなどを受けることができるか。 - 使いやすさ
レジアプリの使いやすさ、設定する管理画面の使いやすさや日本用の表現になっているか。 - 価格
機能に見合った価格帯であるか、また、無料のプランがあるか。 - 拡張性
APIが整備されているか、連携アプリが多数リリースされており、アプリを探しやすいか。
当ページではこれらの評価項目をそれぞれ4段階で評価しています。
※当評価は、弊社の2024年1月段階での調査によります。詳しい機能については各社に問い合わせください。
なお、スマレジについては弊社にお問い合わせいただけますと資料提供やテレビ会議で説明が可能です。
4.オススメのクラウドPOSレジ
(1)スマレジ
多機能性と高い拡張性を備えるスマレジは、売上分析、在庫管理、会員データ管理といった機能に加え、独自のアプリマーケットにより様々な連携や拡張が可能です。特に、小売業で行われるポイント会員制度を構築するための連携アプリとして、LINEミニアプリを構築できるシステム EDWARDとの連携も可能となっています。多機能なPOSレジを活用するために、充実したカスタマーサポートが提供されており、土日祝日も含めて22時までの電話サポートや導入時の訪問サポートも実施しています。
機能 | ・高度な売上集計(部門グループ、グループコード、取引タグなども使用可能) |
サポート | ・電話サポート あり(土日、夜間も可能) ・導入時などの訪問サポート あり ※有料 |
使いやすさ | ・レジアプリ 簡単にレジ操作ができるように工夫が随所に見られる ・管理画面 POSレジ専用の画面でわかりやすい |
価格 | 0〜15,400円 ※無料プランもあり |
拡張性 | 各種API、アプリマーケットに多数の国産アプリが登録されている。 |
(2)Square リテールPOS
Squareは米国本社の企業であり、クレジットカード決済のプラットフォームを提供している企業です。当企業が提供するSquareリテールPOSレジは、特にクレジットカード決済やECサイト連動の強みを持っています。決済手段の多様化やオンラインとオフラインのシームレスな統合を実現しますが、一方で管理画面はPOPレジ構築専用ではないためわかりにくい点も残っています。自動釣り銭機や高度な商品管理などはできませんが、サポートは18時までの電話サポートなども整備されています。
機能 | ・基本的な売上集計 ※自動釣り銭機とは連携できません。 |
サポート | ・電話サポート あり(土日も可能) ・導入時などの訪問サポート なし |
使いやすさ | ・レジアプリ 直感的にレジ操作が可能 ・管理画面 クレジット決済用の管理画面と組み合わせて設定するため、やや難解 |
価格 | 0〜6,000円 ※無料プランもあり |
拡張性 | 各種API、アプリマーケットはあるが国産アプリは少ない |
(3)Shopify POS
カナダの企業であるShopifyは、カスタマイズや連携アプリで独自のECサイトを構築できるサービスを展開しています。当企業が提供するShopify POSは、ECサイトと実店舗の在庫を一元管理することを可能にします。特にECサイトを運営する事業者にとって最適なシステムであり、オムニチャネル戦略を採用する事業者には強力なツールです。しかし、日本の制度や文化に完全に対応していないことや、サポート体制は充実していません。例えば、ポイントシステムを構築する場合は別のアプリと連携する必要があることや、インボイス対応していないと言った点がデメリットとなります。
機能 | ・簡単な売上集計 ※自動釣り銭機とは連携できません。 |
サポート | ・電話サポート なし ・導入時などの訪問サポート なし |
使いやすさ | ・レジアプリ 直感的にレジ操作が可能 ・管理画面 日本語にはなっているが機械翻訳や日本の文化にない用語が多い |
価格 | 89ドル |
拡張性 | 各種API、アプリストアはあるがPOS連携用の国産アプリはまだ少ない。 |
(4)Airレジ
Airレジはリクルートが提供する無料のサービスです。特に小規模なビジネスやスタートアップに適しています。基本的なPOSレジ機能を提供しながら、低コストでの運用が可能で、共通ポイントプログラムとの連携も魅力です。一方で、複雑な分析機能や多店舗管理機能、店舗独自のポイント会員制度の構築は難しくなっています。また、会計システムとの連携や自動釣り銭機との連携もできるソリューションとなっていることはメリットです。しかし、無料のサービスであるため、導入後のサポート体制は整備されていません。
機能 | ・簡単な売上集計 ※但し、複数店舗をまたぐ集計はできない。 |
サポート | ・電話サポート なし ・導入時などの訪問サポート なし |
使いやすさ | ・レジアプリ 直感的にレジ操作が可能 ・管理画面 レジ専用の管理画面で構築可能 |
価格 | 0円 ※無料プランのみ |
拡張性 | Airシリーズや一部のアプリと連携 |
(5)CASHIER(キャッシャー)
CASHIER(キャッシャー)は株式会社ユニエイムが提供するPOSレジシステムです。独自のアンドロイド端末を利用して提供しており、端末コストや月額費用も低価格になっております。
低価格ではありますが、コールセンターや訪問サポートも充実しており、POSレジの機能に加えて、在庫管理やオーダーシステムなども整備することができます。セールやバンドル販売など高度な商品管理やポイント会員システムまでは構築することはできませんが、従来型のメカレジから移行するといった場合に、コストを抑えて導入することが可能です。
また、POSシステムとしてカスタマイズできることもPRされており、独自システムを構築していきたい場合にも検討できます。
機能 | ・基本的な売上集計 |
サポート | ・電話サポート あり ・導入時などの訪問サポート あり |
使いやすさ | ・レジアプリ 直感的にレジ操作が可能 ・管理画面 レジ専用の管理画面で構築可能 |
価格 | 0 〜 4,400円 |
拡張性 | テーブルオーダー、モバイルオーダー |
オススメのPOSレジ まとめ
店舗で毎日使用することとなるPOSレジはクラウドPOSレジがオススメです。小規模店舗などやネット企業なら無料やクレジットカードなどとの連携が強いPOSレジもオススメできますが、総合的に評価の高いスマレジを弊社ではオススメします。
また、スマレジを導入した企業からは、次のような声をいただくことが多いことが印象的です。
「サポートセンターがしっかりと対応してくれるのがありがたい。」
初めて使うシステムは概要は分かっても細かな設定項目などはわかりにくいものです。
ちょっとした疑問でもサポートで解決できると安心して利用していくことができます。
スマレジの詳細については、弊社から詳しい資料やテレビ会議での説明も可能となっています。
必要な方は、下記のフォームよりお問い合わせください。